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ハルヒ「ただいまキョン君」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 17:50:40.02 ID:RCcmUkDZ0
キョン「ん? あぁ、おかえりハルヒ」
ハルヒ「外は雪が降り出したわ。もうそんな季節なのね」
キョン「そうか……寒いと思ったよ」
みくる「お茶淹れますね」
ハルヒ「あら、ありがとう」

キョン「で、なにか見つかったのか」
ハルヒ「いいえ。いつも通りなにも」
キョン「そうか」
ハルヒ「すぐには見つかってくれないものね。宇宙人も超能力者も」
みくる「お茶どーぞぉ」
ハルヒ「ありがとう。……ふふっ、みくるちゃんがそういう類……未来人とかならなぁ」
みくる「!」
バシャ!
キョン「!」
ハルヒ「あら、大丈夫?」
みくる「はわ、はわわっ! ご、ごめんなさい!」
ハルヒ「気にしないで。どうしたの、躓いた?」
キョン「気にしないでって、お茶……」
ハルヒ「ん? あぁ、制服濡れちゃったわね。もぅ見ないでよキョン君」
キョン「!!」
ハルヒ「ふふっ、着替えてくるわね」
みくる「……ごめんなさぁい」
ハルヒ「謝らないでいいわよ? 新しいお茶、汲んでもらえる?」
みくる「! は、はい!」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 18:04:36.46 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「おはよう、長門さん」
長門「…」
ハルヒ「なに読んでるの?」
長門「…」
ハルヒ「あら、今日も無口ね」
長門「……ユニーク」
ハルヒ「そう」

ハルヒ「……髪になにかついてるわよ」
長門「…」
ハルヒ「じっとしててね」
長門「…」
ハルヒ「はい、とれた。長門さんの髪って、染めてたりする?」
長門「自然」
ハルヒ「そう? いいわね、私なんかほら、こんなに真っ黒」
長門「……似合っている」
ハルヒ「え? ふふっ、ありがとう。長門さんも可愛いよ」

ガチャ
キョン「おぅ」
ハルヒ「おはようキョン君」
キョン「あぁ、おはようハルヒ。今日は二人だけか」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 18:08:21.42 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「ねぇキョン君」
キョン「ん?」
ハルヒ「明日とか、予定ある?」
キョン「明日……あぁ。午前中は少しあるな」
ハルヒ「あら、そう? じゃあいいわ。ごめんなさい」

キョン「なにかあるのか?」
ハルヒ「ううん。特に予定ないから、ウロウロしようかなって」
キョン「……二時ぐらいからなら大丈夫だぞ」
ハルヒ「え? ううん、悪いわよ」
キョン「そのぐらいなら用事も終わってるし、俺も午後は暇なんだ」
ハルヒ「じゃあ、お願いしようかな」
キョン「駅に待ち合わせでいいか?」
ハルヒ「うん」

キョン「…」
ハルヒ「……ふふっ、まるでデートの約束みたいね?」
キョン「なっ」
ハルヒ「冗談よ、冗談」
キョン「……まあ……うん」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 18:10:27.20 ID:kyoGBxSyO
このハルヒは最初の自己紹介で何て言うんだろ
照れながら言うのかな


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 18:17:47.99 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「宇宙人って、一体どんなことをしてるのかしらね」
キョン「さぁ」

ハルヒ「私はやっぱり、地球人と同じように生活してると思うの」
キョン「同じように?」
ハルヒ「えぇ。遠い遠い別の銀河系で、こんな風にね?」
キョン「うーん」
ハルヒ「そう思わない?」
キョン「どうだろう」
ハルヒ「宇宙人だからって、私達の想像の外だとは思えないの」
キョン「どういうことだ?」
ハルヒ「同じ環境の星に同じような生物が生まれることも、あるんじゃないかなって」
キョン「……なるほど」
ハルヒ「ねぇ? どう思う長門さん」
長門「……ユニーク」
ハルヒ「ふふっ、長門さんはそればっかりね」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 18:25:46.52 ID:RCcmUkDZ0
ガチャ
鶴屋「ハルにゃんは居るかい!」
ハルヒ「あら、鶴屋さん。こんにちわ」

鶴屋「ねぇハルにゃん!いつものをお願いしていいかな?」
ハルヒ「えぇ。私なら幾らでも」
鶴屋「ハルにゃんに髪を梳かれるとめがっさ居心地がいいんだよ?」
ハルヒ「鶴屋さんの髪は長くて綺麗ですからね。私も梳かしていて楽しいです」
鶴屋「じゃあよろしく頼むよ?♪」

ガチャ
キョン「あれ、鶴屋さん」
ハルヒ「あらキョン君。ふふっなんか寝ちゃったわ」
鶴屋「zzz」
キョン「膝……どういう状況だよ」
ハルヒ「うーん、教えてあげない」
キョン「なっ」
ハルヒ「可愛いなぁ……ほら、アゴなでなで?」
鶴屋「む……にょ……にょろ」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 18:37:17.54 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「キョン君、雨降ってるわ」
キョン「え? あ、ほんとだ」

ハルヒ「帰ろうと思ったんだけどなぁ」
キョン「残念だ」
ハルヒ「今日は傘を持ってきていないのよ」
キョン「俺もだな」
ハルヒ「あら、そうなの?」
キョン「え?」
ハルヒ「キョン君は持ってきてるものだと思ってたのに」
キョン「どういうことだよ」
ハルヒ「だからほら、私を招き入れてくれて……ね?」
キョン「なっ……なに言ってるんだよ」
ハルヒ「あ、もしかして照れてる? キョン君かわいい」
キョン「!!」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 18:46:20.25 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「…」カタカタ
キョン「…」
みくる「お茶どうぞ」
ハルヒ「あら、ありがとう」

ハルヒ「ふぅ」
みくる「なにをやってるんですか?」
ハルヒ「ん? うん、調べ物をね」
みくる「?」
ハルヒ「ここ最近の不可思議なニュースを調べていたの。なにか人外な生物の手がかりでもないかなって」
みくる「あ、なるほど」
ハルヒ「これなんか不思議よね」
みくる「どれですか?」
キョン「どれどれ……あぁ、これか」
ハルヒ「あら? 知ってるのキョン君?」

ハルヒ「なんだか疲れちゃった。ずっと見てると目が悪くなりそうね」
みくる「そうですね」
ハルヒ「さてと、もうそろそろ今日は解散しましょうか」
みくる「はい」
キョン「そうだな」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 18:56:34.83 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「あら、今日はキョン君一人?」
キョン「みたいだな」

ハルヒ「…」
キョン「……そのマフラー」
ハルヒ「ん?」
キョン「中々いいデザインじゃないか」
ハルヒ「あら、そう? どうしたの急に」
キョン「や、別に……」
ハルヒ「これ、あたしが自分で編んだんだ」
キョン「そうなのか?」
ハルヒ「うん。よかったらキョン君のも編んであげようか?」
キョン「なっ、悪いよそんなの」
ハルヒ「遠慮しないで」
キョン「いいって」
ハルヒ「素直じゃないなぁ……ほら」
キョン「っと、なんだよ。なんで俺の首に巻く」
ハルヒ「あげる。褒めてくれた人の手に渡れば、このマフラーも幸せかなって」
キョン「……よくわからんな……ありがとう」
ハルヒ「ふふっ、いいえ。どういたしまして」

みくる「……入れない……んん//」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 19:01:24.32 ID:RCcmUkDZ0
キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「なに?」
キョン「なんでお前は……その、宇宙人とかそういうのが好きなんだ?」
ハルヒ「なんで……さぁ? でも気になるから、仕方ないかな」

キョン「その、なんだ。好きなのはいいが……別に公言しなくてもよかったんじゃないのか?」
ハルヒ「そうかな」
キョン「そのおかげでほら、やっぱり近づきがたいイメージになってるじゃないか」
ハルヒ「うーん……でもそれを公言してこその、あたしってのがあるかもね」
キョン「…」
ハルヒ「それにほら、それでもSOS団の皆は傍に居てくれるでしょ?」
キョン「それは……」
ハルヒ「それにキョン君も。あたしはそんな皆が居てくれるだけで、十分に幸せかなぁ」
キョン「……ならいいけど」
ハルヒ「ふふっ、変なキョン君。心配してくれてるの?」
キョン「べ、別にそういうのじゃ」
ハルヒ「わかりやすいなぁ、キョン君は」
キョン「……からかうなよ」
ハルヒ「ふふっ」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/03(土) 19:08:13.42 ID:oIFmXBcb0
なんというほのぼの


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 19:35:52.80 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「あらキョン君」
キョン「ハルヒ」
キョン妹「ハルにゃんだー」

キョン妹「こんにちわ!」
ハルヒ「はい。こんにちは」
キョン「休日に偶然会うなんて、珍しいな」
ハルヒ「そうね。兄妹でお買い物?」
キョン妹「ハルにゃんも一緒にお買い物しよーよ! ね?」
キョン「こら」
ハルヒ「いいわね。丁度暇だったし、ご一緒してもいいかな?」
キョン「あ……ハ、ハルヒがいいんならいいけど」
ハルヒ「じゃあそうしましょう。探索するのも、一人よりは大勢のほうが楽しいわ」
キョン妹「ハルにゃん! 手繋いで!」
ハルヒ「えぇ。そうしましょう」
キョン「…」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 19:39:43.58 ID:RCcmUkDZ0
キョン「ハル……」
ハルヒ「……すぅ」
キョン「寝てる……」

キョン「…」
ハルヒ「ん……」
キョン「あ、起きたか?」
ハルヒ「……あら、あたし寝てた?」
キョン「あぁ。気持ちよさそうにな」
ハルヒ「もぅ。起こしてくれてもいいじゃない」
キョン「いやいや。ハルヒの寝顔を見るのも中々」
ハルヒ「なに言ってるの。あ、そうだ」
キョン「コレだろ? 貰ってきたよ」
ハルヒ「え? あ、ありがとうキョン君」
キョン「いいよ別に」
ハルヒ「……もう一眠りしようかな」
キョン「ご自由に」
ハルヒ「変なこと、しないでね?」
キョン「なっ、す、するわけないだろ。そんなこと」
ハルヒ「どうかしらね……あ、帰るときに起こしてもらってもいい?」
キョン「いいよ」
ハルヒ「じゃあお願いね。オヤスミ、キョン君」
キョン「おやすみハルヒ」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 19:41:12.55 ID:3H9JHFCrO
あれ? 古泉は……?


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 19:42:47.91 ID:Ieb629O60
古泉の存在意義がない・・・


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 20:02:45.19 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「ただいま長門さん」
長門「…」
ハルヒ「外でね、たい焼き売ってたの。食べる?」
長門「…」コクン

ガチャ
みくる「ふぇ? なにか美味しそうな匂いがしますねー」
ハルヒ「みくるちゃん。一緒に食べない? ほら」
みくる「あ、じゃあ私お茶淹れますね」
長門「…」モグモグ

ハルヒ「なんか女の子だけ三人って、久しぶりね」
みくる「そうですね」
長門「…」モグモグ
ハルヒ「キョン君も古泉君も、ドコに行ったのかな」
みくる「なにか二人でコソコソしてましたね」
ハルヒ「あやしいわね」
長門「…」
ハルヒ「あら、もう食べちゃったの長門さん? ほら、口の周り」フキフキ
長門「…//」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 20:13:49.62 ID:NQDuTiRMO
古泉がいないだけでこんなに爽やかほのぼのとは


42 名前:ハルヒかわいい ◆1MI4v.6Sm2 [] 投稿日:2008/05/03(土) 20:14:24.83 ID:RCcmUkDZ0
時間がきてしまった…
お姉さんっぽいハルヒも可愛いかなぁ、と。
それでは大分ペースダウンしながら投下します。
誰かSS投下してくれるとこれ幸い。

ではまったりと。



52 名前:ハルヒかわいい ◆1MI4v.6Sm2 [] 投稿日:2008/05/03(土) 21:31:24.68 ID:RCcmUkDZ0
鶴屋「ハルにゃんの膝はどうしてこんなに寝心地がいいのかなー?」
ハルヒ「そうですか? ふふっ、嬉しいなぁ」

鶴屋「あたしもSOS団に入っちゃおうかなぁ。そんで毎日ハルにゃん枕を堪能するのさー!」
ハルヒ「あら、それは楽しそうですね」
鶴屋「ハルにゃんが男の子なら、迷わずアタックするんだけどなぁー」
ハルヒ「私も鶴屋さんが男の子なら」
鶴屋「ほんとに?」
ハルヒ「え?」
鶴屋「ははっ、わかってるとも! ハルにゃんには……キョン君が居るじゃないか!」
ハルヒ「……うーん、どうでしょうね」
鶴屋「この間も外で二人で居るのを観かけたんだよー! 私にはバレバレだからね?」
ハルヒ「あら、気をつけないといけないですね。ほらアゴの下なでなで?」
鶴屋「お……にょろ……卑怯っさ……にょろろ」

キョン「…」
古泉「羨ましいですか?」
キョン「!」
古泉「いいですねぇ」
キョン「う、うるせぇ! なんのコトだか」
古泉「あらら」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 21:33:51.56 ID:mwb8QNhj0
こういうのを萌え死ぬと言うのですね


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 21:36:02.28 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「ほら長門さん、クッキー焼いてきたの」
長門「…」ポリポリ
ハルヒ「美味しい?」
長門「美味しい」
ハルヒ「そう。よかった」

長門「…」ポリポリ
ハルヒ「あら、もうなくなっちゃった」
長門「…」
ハルヒ「まだ食べられる?」
長門「平気」
ハルヒ「でも女の子なんだから、あまり沢山食べるのもオススメできないわね」
長門「…」
ハルヒ「……まだあるわよ。ほら」
長門「…」ポリポリ
ハルヒ「ふふっ、美味しそうに食べてくれるから……キョン君のもあげちゃった」
長門「…」ポリポリ

キョン「長門……俺のクッキー……」
みくる「涼宮さん、料理上手ですよね」
キョン「クッキー……くそっ」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 21:42:40.90 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「キョン君、天体観測しましょうよ」
キョン「いいけど望遠鏡なんて……」
ハルヒ「落ちてたわ。不思議ね、あるかなって探してたら見つけたの」
キョン「…」チラッ

古泉「…」グッ

キョン「……あいつか」
ハルヒ「空も晴れてるし、季節にしては暗くなるのが早いから……もしかするとなにか出てきてるかも」
キョン「屋上行ってみるか」

キョン「どうだ。なにか見えるか?」
ハルヒ「うーん、星しか見えないわね」
キョン「? 見えるのか? というか、もう出てきてるんだな」
ハルヒ「ほら、覗いてみて」
キョン「…」
ハルヒ「ね? 見えるでしょ?」
キョン「み、耳元で囁くなよ」
ハルヒ「何? いいじゃない」
キョン「…」
ハルヒ「あ、流れ星」
キョン「…」
ハルヒ「綺麗だなぁ。他の皆も誘えばよかったわね」
キョン「いや別に……なんでもない」
ハルヒ「?」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 21:57:48.27 ID:RCcmUkDZ0
ハルヒ「ねぇ、キョン君」
キョン「ん」
ハルヒ「朝倉さんって……ドコに行ったのかしらね」
キョン「……さぁな」

ハルヒ「私、友達ってあまり多くないの」
キョン「ん……」
ハルヒ「それは仕方ないと思ってるけど、朝倉さんみたいに……話しかけてくれる人、あまりいないから」
キョン「…」
ハルヒ「もっと仲良くしたかったなって、たまに思っちゃうのよね」
キョン「……寂しいのか?」
ハルヒ「んー……そうかもね」
キョン「なんだ、その、安心しろ」
ハルヒ「え?」
キョン「他の奴らがどう思っていようと、ココに来るSOS団の皆はちゃんと、ハルヒの友達だ」
ハルヒ「……うん」
キョン「…」

ハルヒ「でも」
キョン「え?」
ハルヒ「キョン君は友達じゃなくても、いいんだけどなぁ」
キョン「なんだよそれ」
ハルヒ「んー……もう少し上の関係かな?」
キョン「上……!! なっ、なに言ってるんだよ」
ハルヒ「ふふっ、冗談よ。冗談。本気にしてくれたの?」
キョン「ばっ……からかうなよ」
ハルヒ「ふふっ、キョン君可愛い」
キョン「…」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 22:03:12.93 ID:RCcmUkDZ0
ガチャ
鶴屋「ハルにゃんは居るかい!」
キョン「あ、鶴屋さん。ハルヒはまだ来てないですね」
鶴屋「にょろー……待っててもいいかなー」
キョン「そりゃもちろん」

鶴屋「? なんだいキョン君。これはキョン君のマフラーかい?」
キョン「え? あ、はい」
鶴屋「……見覚えがあるな……」
キョン「!」
鶴屋「……わかった! これ、ハルにゃんが巻いてたやつだ!!」
キョン「なっ、ち、違いますよ」
鶴屋「いいやそうだね! この私が見間違うわけ……ほほぉ」
キョン「なんですか。返してくださいよ」
鶴屋「ハルにゃんの膝枕は私だけのものじゃなかったのかー。なるほどね?♪」
キョン「なっ……」
ガチャ
ハルヒ「あら、鶴屋さん」
鶴屋「! ハルにゃーん! 耳かきされにきたんだよー!」
ハルヒ「あらあら。わざわざそれだけのタメに?」
鶴屋「それだけでも価値があるってことさ! キョン君だけには渡せないからねっ!?」
ハルヒ「?」
キョン「あぁっ、もう! 気にするなハルヒ!」




185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 09:50:25.12 ID:A8uU7xNCO
ハルヒ「キョン君ってさ、好きな人とかいるの?」

キョン「え?・・・・・・なんだよ、いきなり。」

ハルヒ「ちょっと気になっただけよ。・・・・・・それで、いるの?」

キョン「ん?・・・・・・。そうだな、特にはいないぞ。」

ハルヒ「あ、・・・・・・そうなんだ。」

キョン「・・・・・・でも、気になる奴はいるかな。」

ハルヒ「え?それって誰?」

キョン「あ?、いや?、・・・・・・やっぱ何でもない。忘れてくれ、妄言だ。」

ハルヒ「え?、教えてよ?!」

キョン「もういいから!さ、部室行くぞ。」

ハルヒ「む?!!」

キョン(お前が気になってる、なんて言えるわけないからな。)


190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 10:17:24.41 ID:A8uU7xNCO
ハルヒ「あっ!学校に忘れ物しちゃった。」
キョン「お前、もっと早く思いだせよ。もう坂降りきっちまったから、また上らなきゃいけないぞ。それに、時間的に校門もう閉まってるだろうし。」
ハルヒ「そうよね・・・・・・。でも次の月曜日に提出する宿題のワークだから、持って帰らないといけないし。」
キョン「・・・・・・確か、ワークってノートにやっても良かったよな。」
ハルヒ「ええ、そうだけど。」
キョン「俺のワーク見せてやるから、俺ん家来いよ。ノートにやればいい。」
ハルヒ「え?でもこんな時間だし・・・・・・。」
キョン「今日はうちに泊まってけよ。明日は土曜だし、妹も喜ぶ。」
ハルヒ「・・・・・・いいの?」
キョン「ああ、もちろんだ。」
ハルヒ「じゃあ私、家に一回帰って準備してくるわ!」
キョン「ノート忘れるなよ?。」
ハルヒ「分かってる!じゃあ後から行くから?!」
キョン「おう!」


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 12:36:54.92 ID:A8uU7xNCO
ピンポーン

キョン「はいはーい。お、ハルヒ。」
ハルヒ「ごめんね。準備に手間取っちゃって。遅くなっちゃった。」
キョン「いや、丁度飯が出来たとこだ。さ、上がれよ。」
ハルヒ「ありがと。お邪魔しまーす。」


食事後
キョン部屋


キョン「よし、じゃあワークやりますか。」
ハルヒ「ってキョン君!?まだワーク終わってないの?」
キョン「む・・・・・・。面目ない。実はさっぱり分からなくてな。教えてもらおう、って思惑もあったり。」
ハルヒ「仕方ないなぁ。じゃあ一緒にやりましょ。」
キョン「じゃあこの問題からだな。えっと・・・・・・」
ハルヒ「あ、そこは違うわよ。こっちの公式を・・・・・・・」
キョン「なるほど。んでαが3で・・・・・・」



キョン(今更だが、俺の部屋でハルヒと二人っきりって、凄いシチュエーションだな、おい。)

ハルヒ(今更だけど、キョン君の部屋でキョン君と二人っきり/////)

キョン(なんだかなぁ・・・・・・)

ハルヒ(なんだろうなぁ・・・・・・・)


201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 12:44:51.40 ID:A8uU7xNCO
キョン「なぁハルヒ!」
ハルヒ「あのキョン君!」

キョン「ん」
ハルヒ「あ」

キョン「何だよハルヒ。」
ハルヒ「キョン君の方こそ何?」
キョン「いや、そのだな・・・・・・、今更思ったんだが、俺の部屋でお前と二人っきりって、何か凄い状態だなって。」
ハルヒ「・・・・・・ふ?ん。キョン君、そんな風に思ってたんだ。」
キョン「いや、決して卑しい目で見てたわけではなくてだな。」
ハルヒ「必死さが逆に怪しいわよ、キョン君。クスクス」
キョン「むぐ・・・・・・。・・・・・・そういうハルヒは何を言おうとしてたんだ?」
ハルヒ「へっ!?・・・・・・あ?、えと、その・・・・・・」
キョン「?」
ハルヒ「・・・・・・実は私も、キョン君と同じことを・・・・・・。」
キョン「そ、そうか/////」
ハルヒ「うん/////」


205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 12:57:14.60 ID:A8uU7xNCO
キョン「なぁハルヒ。」
ハルヒ「な、何キョン君!そんなに近づいてきて!!」
キョン「昔見た夢のこと、覚えてるか?」
ハルヒ「え?」
キョン「学校で二人きりになった夢だよ。」
ハルヒ「あ、・・・・・・う、うん////」
キョン「その時にさ、キスしたのも覚えてるよな?」
ハルヒ「・・・・・・//」
キョン「あれ、嫌だったか?」
ハルヒ「え・・・・・・。いや、えっと。」
キョン「俺はさ・・・・・・・、嫌じゃなかったぞ。」
ハルヒ「あ、あのあの!・・・・・・私も、嫌じゃ、無かったかな・・・・・・。」
キョン「ハルヒ・・・・・・・」
ハルヒ「キョン君・・・・・・」

バッターン!!


キョン妹「キョーン君!はるにゃん!遊ぼー!」

キョン「!!」
ハルヒ「!!」
キョン妹「あれー?何してたの?」
キョン「お、お前!入るときはちゃんとノックしなさい!」
キョン妹「はーい。」
ハルヒ「/////」


206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 13:14:29.52 ID:A8uU7xNCO
>>202了解した

キョン「ふぅ。やっと妹寝たな。」
ハルヒ「そうね。」
キョン「んじゃまぁ、ワークの続きやるか!」
ハルヒ「そ、そうね!!」

キョン「う?ん、ここはどうやって?」
ハルヒ「だから、ここも等差数列の公式で・・・・・・」
キョン「つーことは、あ・・・・・・」
ハルヒ「あ・・・・・・・」
キョン(いつの間にかこんなに顔が近くに・・・・・)
ハルヒ(ああ、キョン君の顔が息がかかるところに・・・・・・)
キョン「なぁハルヒ。」
ハルヒ「ねぇキョン君。」
キョン「また被ったな。」
ハルヒ「また被ったね。」
キョン「さっきの続き、いいか?」
ハルヒ「・・・・・・・うん。いいよ。」
キョン「ん・・・・・・」
ハルヒ「ん・・・・・・」

キョン「ハルヒ・・・・・・」
ハルヒ「キョン君・・・・・・」
キョン「じゃあワークの続きを(ry」
ハルヒ「そうね!やりましょ!!」

こうして夜は更けて行く


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 21:13:59.39 ID:mONon2z+0
続きを考えてないが…

桜が舞い、新たな出会いがある四月。俺は中学から高校へと進学することとなった。
体育館で校長の単調な説明口調のお陰で入学式をぐっすり熟睡し、その後クラス分けの紙を見て、一年間お世話になる教室に向かった。
そして今は集まったクラスの中で一年間共に過ごすクラスメート同士の自己紹介タイムだ。俺は迫り来る自己紹介をなんとか噛まずに言えて担任が俺の後ろの生徒に自己紹介をするように促した。
ハルヒ「東中出身。涼宮ハルヒです。」
俺は後ろから聞こえる透き通る声に癒しを感じながら多少耳を傾け、前を向いていた。
その後の言葉に驚く事もしらずに。
ハルヒ「突然失礼ですが、この中に特殊な技能をつかえる。また、私は人間ではない。ようするに自分は宇宙人、未来人、超能力者という方はいらっしゃらないでしょうか?」
さすがに振り向いたね。
だって、初めての自己紹介でいきなり電波的な事を言う奴がいたらどんなやつ?って確かめたくなるもんだろ?
キョン「………」
ハルヒ「………」
後ろを振り向いた瞬間、彼女と目が合った。その電波な言葉を発した彼女は整った顔立ちをし、手を前で丁寧に組んで清楚な感じを振舞って立っていた。
んで、前で自分を見上げている俺にこう言うんだぜ。
ハルヒ「あなた、宇宙人?」
なんて返せばいいんだ?彼女は目を細め、少し笑って俺を見ていた。
キョン「あー、うー…いや、違うけど…」
ハルヒ「そうですか。もし知っていたら私に教えてくださいね。」
そういって彼女は教室の静寂を気にせず言い切った感じで再び席についた。
これが俺とハルヒの初めての出会いだった。


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 21:50:43.27 ID:mONon2z+0
入学から数日がたった。
クラス内ではすでにグループが出来始め、明るい奴ら、暗い奴ら同士のさまざまなグループが出来始めている。
実を言う俺も入学式の日から話しかけてきた谷口って奴と中学からの友達、国木田とよく話したりしている。
だがハルヒは未だに一人だった。
朝、俺が登校すると周りの奴らは楽しそうに昨日見たテレビなどの話をしてるがハルヒは一人で自分の席におとなしく座っていた。
まぁ、自己紹介であんな事言ったら皆、近寄りがたくなるわな。
俺は通学鞄を机の脇のフックにかけ席に座った。
その時、ふと後ろをむいて俺はハルヒに話しかけた。
キョン「なぁ、前の自己紹介ってあれ冗談なのか?」
このハルヒに話しかけた一言が俺の今後の学校生活を大きく変えたのだった。
しかしなぜ俺がハルヒに話しかけたのか。まぁ、言わなくても分かるだろ?後ろの席に美少女だぜ?そりゃ少しはお近づきになりたい気持ちもあるってもんだろ。
ハルヒ「自己紹介…?あれ?私冗談を言ったつもりはなかったんですが…」
キョン「いやあの宇宙人がどうとか…」」
ハルヒ「ああ。あれ冗談ではありませんよ。私、会ってみたいんです、ああいうのに。」
少しは予想してたが本当に電波女とはな…
ハルヒ「それにしても嬉しいです。」
いきなりハルヒが俺に上品な笑みを見せた。
キョン「は?」
ハルヒ「やっと私に話しかける人がいてくれて。実は私、少し人見知りで…」
キョン「は、はぁ。そうすか。」
何いきなり敬語になってんだよ俺。
ハルヒ「えっと…確か名前は…」
キョン「ああ、キョンでいいよ。昔からそう呼ばれてるから。」
ハルヒ「ふふ。そうですか、おかしいニックネームですね。じゃあさっそく、キョン君。」
キョン「…なんだよ。」
ハルヒ「これからもよろしくね。」
その輝く笑みを照れて俺は直視できなかった。


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 22:27:03.64 ID:mONon2z+0
谷口「ハルヒ?ああ、あいつを狙ってるならやめとけ。」
キョン「別に狙ってるとかじゃねえよ。どういうやつなのか知りたいだけさ。」
国木田「でも、興味はあるんでしょ?昔からキョンは変な女の子が好きだからね?。」
キョン「変とか言うな。それに興味も…ん、まあ少しはな。」
昼飯の時の会話である。
昼休みの時間、俺は谷口達と三人で机をあわせて弁当をつついている。
ちなみにハルヒはいない。
カフェテリアで学食でも食べてるのか、いつも昼休みは教室にはいない。
まぁ、いたらこんな話できないがな。
谷口「へ、やっぱり狙ってるんじゃねぇか。まあその気持ちも分からないでもないがな。」
キョン「だから狙ってねぇって…」
谷口「まぁ、あいつもそろそろ忙しくなるだろうな。」
キョン「なんでだ?」
谷口「なんでって、他のクラスの男子から告白ラッシュが来るからだよ。電波なとこを知らない他のクラスから見たあいつは相当の美少女だぜ。」
キョン「ふぅん。それを全部断るとかあいつも大変なんだな。」
谷口「いや、むしろその逆だ。」
キョン「へ?」
さっきから俺と谷口の弁当の中身が減っていない。
すっかり話し込んでいるせいだ。
その分国木田は俺と谷口の会話に時々割り込んでスムーズに弁当を減らしていき、今では弁当を片付け紙パックのジュースを飲みながらやったりと谷口の話を聞いている。
谷口「あいつ、なんでか告って断るってことをしないんだよ。」
キョン「へえ、なんでまた。」
谷口「知らね。でも、付き合ってもすぐ別れるんだ。んで、また別の奴が告白して付き合ってまた別れる。この繰り返しをあいつは東中で繰り返してたんだ。」
キョン「へぇ、なんでまた。」
谷口「だから知らねって。」
そういって谷口は弁当の中身を片付け始めた。
俺は背をイスに預け天井を見た。
聞けば聞くほどあいつの性格がわからん。
あいつは何がしたいんだ?なんで宇宙人との遭遇を望んでいる?
誰かが咳き込んでいる方向へクビを傾けると谷口が弁当をのどにつまらせたのか手を口に当て、国木田が谷口の背中をさすっていた。


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 22:59:12.80 ID:mONon2z+0
キョン「何人もの男子と付き合ってたっていうのは本当なのか?」
ハルヒ「付き合ってたっていうんでしょうか。でも、告白はされましたしね…」
キョン「でも、すぐ別れたりとかしてたんだよな?」
ハルヒ「ええ。それも全部向こうから分かれようって言われたり自然消滅みたいな形になったり。」
キョン「なんで断るとかしなかったんだ?」
ハルヒ「言い方が悪いですけど断る理由がありませんし、この人についていけばなにか違う事が起こるかもって思うんですよね…」
キョン「で、あったのか?」
ハルヒ「いいえ。休日に映画を見てどっかでご飯食べて買い物をするとかそんな事ばっかりしていましたよ?」
キョン「十分面白そうじゃないか。」
ハルヒ「う?ん。でも私が望んでることとは少し違うんですよ。」
キョン「…?お前は何を望んでいるんだ?」
ハルヒ「こう…いきなり彼氏が未来人とか連れて来てそのままタイムトラベルとか…」
キョン「………」
やっぱ電波女だなこいつ。
休日に彼女と映画とかそれで十分楽しいじゃないか。
それなのにあいつはそれが楽しくないなんて言ってやがる。
とことん普通の人間とずれてやがる…彼氏がすぐ別れるのも分かる気がする…
ちなみに上記は朝の会話で、俺が登校して朝礼が始まるまでハルヒと話す事がもはや日課になりかけている。
ハルヒとの会話は楽しいっちゃ、楽しいが電波言葉で返されると返答につまる…
上記の会話は俺がしばらく無言の後担任が都合よく教室に入ってきたためそのまま話がながれて助かった。
俺もハルヒの元彼氏達と同じようにハルヒとは合わないのかもしれん。


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 22:59:34.56 ID:mONon2z+0
話は変わってその日の昼休みである。
谷口「なぁ、キョン。」
キョン「なんだ?」
谷口「お前、最近ハルヒと仲いいよな。」
キョン「なんだいきなり。ただ朝のちょっとした時間に話してるだけだろうが。」
谷口「いや、それでも充分すげえよ。あいつ中学の時、友達なんて全然いなかったのによ。」
キョン「友達?俺とあいつは友達と呼べる関係なのか?」
谷口「だってあんな長く話しこんでるハルヒなんて初めてみるぜ。それにお前と話してるとなんか楽しそうだし。」
少し驚いた。
俺はあいつと友達と呼べる関係になっていたのか。
…なんか谷口に言われるとそういう感じになってきた。
当の谷口はなんか一人で喋っているみたいだが…
キョン「それはそうと谷口。お前早く弁当食べないと昼休み終わるぞ。」
谷口「うおっ!やべっ!」
すでに弁当を片付け終えてる俺は紙パックのジュースを飲んでさっきより味が感じることに少し驚いた。


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 23:13:00.73 ID:mONon2z+0
席替えである。
誰が決めたのか知らないが月に一度席替えをするという決まりができており、委員長の朝倉が席順の番号が書いてある紙が入っている箱を俺に引くように促した。
朝倉「せっかく涼宮さんと仲良くできたのに残念ね。涼宮さんかわいそう。」
キョン「まあな。朝倉の席が近かったら仲良くしてやってくれ。」
どうやらその心配はいらなかったようだ。
ハルヒ「またキョン君の近くで嬉しいですよ。」
俺は窓際の席の後ろから二番目という好ポジションを手に入れハルヒはその後ろになった。
キョン「またお前が後ろか。よろしくな。」
ハルヒ「ええ、よろしくおねがいしますね。」
そうだ。この機会に俺とハルヒの微妙な違和感を取るとするか。
キョン「なぁ、ハルヒ。」
ハルヒ「はい?なんでしょう?」
キョン「俺たち友達なんだよな?」
ハルヒ「そう…なんでしょうか?」
キョン「まあ、他人から見たらそう見えるらしいんだ。だからなその敬語、なんとかしてくれないか?」
ハルヒ「え…邪魔でしたか?」
キョン「邪魔というか…なんか気を使っちまうからできたらやめてほしい。」
ハルヒは少し考え込んで俺の方を向いた
ハルヒ「…分かったよ。キョン君。」
キョン「うし。あらためてよろしくなハルヒ。」
ハルヒ「…うん。」
その少し照れた笑顔はどことなく俺にお礼を込めた感じに見え、とても可愛かった。


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/03(土) 23:25:39.67 ID:mONon2z+0
朝倉「それでその宇宙人特集がね…」
5月の半ば。
俺とハルヒの朝の会話に新たなメンバーが時々入るようになった。
朝倉「もう嘘臭くてね。まぁそれがおもしろかったんだけど…」
朝倉涼子。このクラスの委員長を努めており、成績よし。運動よし。顔よし。性格よし。という超人だ。
席替えする前はあまり面識はなかったが今では結構話す関係になっていた。
朝倉は電波話をする奴ではないが宇宙人や未来人などの存在を信じてるようなそぶりを見せ、ハルヒとは気が合うらしい。
上記の会話も主にハルヒと朝倉が話していて俺は傍観する立場にいる。
ハルヒも話ができるやつが増えて嬉しそうだ。


218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 14:10:21.15 ID:N8l+SJmG0
キョン「転校生が来るらしいな。」
ハルヒ「転校生?」
キョン「ああ。なんでもあの理系のクラスだとか。」
ハルヒ「へ?。五月に転校してくるなんて珍しいね。」
キョン「そうだな。…ん?興味あるのか?」
朝の会話である。
俺は谷口から聞いた転校生の情報をハルヒに話したのだが、ハルヒは考え込むような顔つきで聞いていた。
ハルヒ「え?うん。謎の転校生って事を考えててね。」
なんだ。謎のって。
ハルヒ「だっていきなり五月に転校してくるような人だよ?なんか謎っぽいじゃん。どんな人だろう…男の人かなぁ。少し会ってみたいなぁ。」
む。なんか納得いかないぞ。
いや待て、ハルヒがどう思おうと俺には関係ないだろ。
だがこの腹の中で黒いものがうごめくような感じはなんだ…
キョン「あってみたらいいじゃないか。」
ハルヒ「え?」


219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 14:10:43.23 ID:N8l+SJmG0
キョン「その転校生に。興味あるなら会って、そいつと仲良くなればいいじゃないか。」
ハルヒ「ん…」
なんか俺、早口になってないか?しかも口調が素っ気無い気も…
ええい。どうした俺。
キョン「俺が一緒に行ってやるよ。そうだな。昼休みなんてどうだ?」
ハルヒ「きょ、キョン君?」
キョン「男だといいな。お前も恋愛のひとつをそろそろ…」
ハルヒ「キョン君!」
キョン「…ん…」
ハルヒ「いいよ。私はキョン君と話すのが楽しいから。その転校生も宇宙人って決まったわけじゃないしね。今度ゆっくり会うよ。」
ハルヒがにっこり笑った。
キョン「え?あ、そ、そうか?」
ハルヒ「うん。」
とたんに俺の腹の中で黒いものがさっと引いた気がした。
キョン「あー…その…いや…」
何を言ってたんだ俺は…
あー、やばい。なぜか顔が熱くなってきやがった。
恥ずかしい。
ハルヒ「どうしたの?キョン君?」
キョン「な、なんでもない…」
俺はハルヒから顔を背け前を向いた。
するとさっきから遠くでみていたのか朝倉が俺の顔を見てニヤニヤしていた。
また顔が熱くなるのを感じた。


223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 14:48:59.19 ID:N8l+SJmG0
俺にとってハルヒはなんなんだ?
この前は谷口から「友達」なんて言われたけどなんかそんな感じじゃない気がする。
「友達」以上か?
いや、出会ってまだ一ヶ月ちょっとだ。そんな深い関係とかはないだろ。
でも、最近ハルヒと朝話すのが日課なのが俺の一日の楽しみになっている。
ハルヒはどう思っているんだろうか。
少なくとも俺に不快感を抱いてはいないだろう。
いや、抱いて欲しくない。
あいつは俺の事を友達だと思っているはずだ。
そう思うと俺の心が少し苦しくなる感じがするのはなぜだろう。
こんな関係がいつまで続くのだろうか。
ハルヒ「キョン君。ねぇ、キョン君。聞いてた?」
キョン「…ん、おう、すまん。なんだったっけ?」
朝倉「だから男の子だったのよ。」
キョン「なにが?」
ハルヒ「転校生。」
キョン「あ…あー、転校生ね。はいはい…あれ、なんでハルヒが知ってんだ?」
朝倉「まったく…耳おかしいの?今、私が見てきたって言ったばかりじゃない。」
キョン「あー、そうだったな。今、思い出したよ。」
ハルヒ「もう、ちゃんと聞いててよ。朝倉さんが私達の会話聞いててわざわざ見てきてくれたんだよ?」
朝倉「本当よ。誰かさんが一人ででしゃばってて涼宮さんが見に行きづらくなっちゃったところを私がいってあげたのに。」
キョン「……スマン。」
朝倉「何で謝るの?誰があなたがでしゃばったなんて言ったかしら。」
キョン「………」
女は怖しだな。


226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 15:08:59.61 ID:N8l+SJmG0
人の築き上げてきた友情やなにやらなんて人が言った一言で簡単に崩れるものなのさ。
俺は傷心しきった心でそんなことを考えていた。
いきなり何を言ってるのかって?
その日の休み時間の事であった。
谷口「キョン。俺はお前が最近うらやましく思えてくるぜ。」
キョン「なんだいきなり。お前に思われるとなぜだか寒気がする。」
谷口「だってよー。最近涼宮と仲いいじゃん。いや、それは前からだけどよ。なんで朝倉まで仲良くなってんだよ。」
キョン「俺が仲いいんじゃない。ハルヒと仲がいいんだ。」
昼休みが終わった後の会話だ。ハルヒは昼休み以外の休み時間も教室にはいない。
何をやってるんだろうね。
谷口「どっちにしろ一緒に話してんじゃねぇか。いいよな?。俺なんか雑用を任される以外話しかけてこねえもん。」
国木田「それは、谷口に魅力がないからじゃないのかぁ。」
谷口「んだとぅ?キョンにあって俺に無いものなんてこの世にあるわけねぇだろうが!」
おいおい、お前にバカにされるとは…こりゃ一発お見舞いしとくか?
キョン「なんで俺がお前に負けんだよ。調子のんな。」
俺は谷口に軽く頭をはたいた。ん、いい音だ。
谷口「いてぇ?。なんだよ。お前が勝ち組の場所にいて俺は惨めな思いしてんのによ?…俺を慰めてくれよ?…」
そういって谷口は俺に抱きかかってきやがった。うわっ、きもっ!こっちくんな!
キョン「てめ…気色わりぃんだよ!来るな。死ね!殺すぞ!」
もちろん本意ではない。
谷口もそれくらいはわかっていただろう。
なのに…
ハルヒ「キョン君!」
なぜか教室のドアに手をかけたままハルヒが怒っていたように見えたのは気のせいだろうか。


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 15:21:49.79 ID:N8l+SJmG0
キョン「ハル…ヒ…?」
谷口「………」
ハルヒはずんずんこっちに迫ってくる。
一体なんなんだ。教室は時が止まったように静まり返りクラス中の視線が俺達に降りかかる。
ハルヒ「キョン君!谷口君に謝って!」
俺たちの目の前に来てハルヒは言った。
谷口は自分の名前を出されて驚いたのか俺からすかさず離れ気をつけの姿勢で背筋を伸ばし立った。
キョン「え…あ…何を?」
ハルヒ「谷口君に死ねっていったでしょ!謝って!」
おいおい、なんでいちいちそんな事をで謝らなくちゃ…
ハルヒ「死ねなんて言っちゃ駄目なの!謝って!」
キョン「ハルヒ…落ち着けって…」
谷口「そうだぜハルヒ。俺も気にしちゃいないし…」
ハルヒ「谷口君は黙ってて!」
谷口「ひゃい!」
ハルヒは俺を睨んでいる。なんでだ。
なぜそんなことで謝る必要がある。
そんな言葉今の時代じゃ皆普通にいってるじゃないか。
ハルヒ「………」
キョン「………」
しばらく俺たちは見詰め合った。
ハルヒは目をそらさず。
俺はハルヒや朝倉の方へ目線を行ったりきたりだ。
朝倉もどうしたのか分からないらしい。
立派な眉毛を歪めてこっちを心配そうにみつめている。
永遠に続くかとおもっていたにらみ合いは次の授業の担当の教師がドアを開ける音によって終了した。
教師「あー…授業、始めるぞ…席につけー。」
ハルヒは無言のまま俺を横切り席についた。


230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 15:35:30.72 ID:N8l+SJmG0
とまぁこんな事が合って、今は放課後だ。
ハルヒは先に帰っちまったらしい。
あの後ハルヒは俺と一言も喋らずにHRを終了してバックを教室から持ち出て行ってしまった。
その後姿を俺はじっと見つめていて…なんだろう。心に隙間が空いた気がする。
谷口「キョン…その…俺は気にしてないからな。」
キョン「ああ…まぁ、とりあえずゴメンな…」
谷口「いいって…」
なんか谷口に気をつかわせちまって悪いな。
谷口「どうしちまったんだろうな。涼宮。」
キョン「お前もわからないか?」
谷口「ああ。あいつの怒ってる姿も初めてみる。」
キョン「そっか。分からないか。」
谷口とハルヒは三年間同じクラスだったんだよな。
それでも谷口は知らないと言う
どうしたものか。
俺は教室を出て、下駄箱で靴を履き替え、帰宅する道についた時だった。
???「ちょっとすいません。」
キョン「んあ?」
同じ制服を着た男に呼び止められた。


231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 15:45:14.21 ID:N8l+SJmG0
キョン「なんだよ。」
???「いえ、少しお話をきかせていただきたくて。」
キョン「話し?」
???「ええ。その、涼宮さんのことですが…」
なんだこいつ。ハルヒの事?聞いてどうするんだ。
キョン「何だお前。ハルヒの追っかけか?」
???「まぁ、似たようなものですかね。」
似たようなものって…俺にじゃなくてハルヒに直接聞けよ。
???「すいません。それが出来ないんです。下手に刺激を与えれなくて。」
ますます意味わからん。まず名を名乗れ。
???「申し遅れました。僕、最近この学校に転校してきたばかりの古泉と申します。」
転校生?こいつが?なんだいやにいい男だな。あ、そっちの意味じゃないぞ?
キョン「その転校生がなんでハルヒの事を?」
古泉「ええ。その涼宮さん…今日、何かあったんですか?」
…なんでお前に話さなくちゃならん。
古泉「お願いします。重要な事なんです。」
転校生はその微笑を崩さずに困った感じを見せると言う器用な表情を作り俺に頼み込んだ。
なんとなく不気味な奴だな。
キョン「………」
そんな不気味な奴に話してしまう俺はお人よしと呼べるのだろうか。


232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 15:53:27.88 ID:N8l+SJmG0
古泉「そうですか…そんなことが…」
キョン「まぁ、お前に話してもなんの得にもなりゃしないんだろうがな。」
古泉「いえ、僕はとても貴重な情報が聞けてとても嬉しいです。どうもありがとうございます。」
キョン「そうか。聞きたいのはそれでいいんだろ?んじゃ、またな。」
古泉「あ、すいません。最後にひとつ。」
キョン「なんだ。」
古泉「どうか涼宮さんの機嫌を損ねるような事は極力避けてもらえないでしょうか。」
キョン「なんで初対面のお前にそこまで言われなくちゃならん。」
古泉「…どうかおねがいします。」
俺は返事をせずに振り返り帰途につく。振り返る直後古泉が頭を下げた気がするが俺のしったことではない。
そう…俺の
キョン「んなこと言われなくても俺が嫌だよ…」
涼宮の笑顔がまた見たかった。


233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 16:11:43.00 ID:N8l+SJmG0
朝、俺が学校に登校するとハルヒはもう来ていて背筋をピンと伸ばしながら外を見ていた。
俺はハルヒの前にある机に鞄を置き、イスに座った。その時ハルヒが俺の事を見た気がしたが気のせいかもしれない。
キョン「………」
ハルヒに話しかけようか迷ったが、なんて話しかけたらよいか分からずまた席を立ってしまった。
谷口のところでも行くかと思った矢先、廊下側の窓から昨日の不気味転校生古泉がこちらを見ていた。
相変わらず微笑みを崩さない。
俺は廊下を出て、古泉のところへ向かった。
キョン「なんだよ。」
古泉「まずはお早うございます。どうですか涼宮さんとは?」
キョン「昨日と同じだよ。」
古泉「そうですか…お願いします。涼宮さんと仲直りしてください。」
キョン「あのなぁ…なんでお前にそこまで言われなきゃいけないんだよ。」
古泉「………」
キョン「なんか言えよ。」
古泉「すいません。言えないんです。」
キョン「………」
古泉「すいません。」
すいません星人か。己は。
キョン「まぁ、俺もなんとか努力してみるけどよ。」
古泉「ありがとうございます。僕にできる事があれば手伝うので。」
そういって古泉は自教室に帰っていった。
俺も自分の教室に入り、同時に入ってきた担任の退屈なHRを聞きながら考えていた。
どうすればハルヒとの仲が戻る?
谷口には謝ってあるからそれをハルヒに伝えればいいのか?
そもそもハルヒはなんでその言葉が気に入らない。
日常茶飯事で飛び交ってる言葉じゃないか。
結局、何も考えがまとまらないままHRは終わった。


238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 16:55:02.22 ID:N8l+SJmG0
キョン「朝倉。ちょっといいか?」
朝倉「いいわよ。私もあなたと話したかったし。」
朝倉を連れ、少し、人気が無いところへ行く。
朝倉「で?なんで涼宮さんはあんなに怒ってるの?」
キョン「俺が聞こうとしたことを聞かれるとはな…」
朝倉「何?あなたもわからないの?」
キョン「当たり前だ。俺はただ谷口に死ねとしか言ってない。」
朝倉「それが原因なんでしょ?」
キョン「まぁな。」
朝倉「ふぅ、どうしちゃったのかしら。」
朝倉は手を腰に巻き人差し指を頬につけ考え込んだ。
やっぱりお前もわからないんだな。
朝倉「でも、これだけは言えるわ。」
なんだ?
朝倉「言っちゃ悪いけど、あなたは考えて行動するタイプじゃないわ。」
…いきなり朝倉に罵られたぞ。なんだ。俺はそういう趣味じゃ…
朝倉「罵ってるんじゃないの。アドバイスよ。あなたは考え込んで行動できるタイプじゃないの。
自分が良いと思う事。したいと思う事を行動であらわしてみれば?そうすれば涼宮さんもわかってくれるかもよ?」
直感で行けというのか。確かに考えるのは嫌いだ。
昔、妹の誕生日に悩みに悩んで選んだプレゼントが妹の嫌いなやつで俺がこれでいいんじゃね?と思ったプレゼントを親が渡したら喜んでたな。あいつ。
でも、直感で行けってどうやって…
朝倉「ほら、考えてるわよ。思考を停止して。涼宮さんと仲直りしてあげて?」
キョン「あー、もう。」
俺は頭をガシガシと掻いて自教室に走って戻った。
朝倉「涼宮さんにはあなたしかいないんだから…私も涼宮さんの笑顔が見たいしね。」
朝倉がそっとつぶやいた


240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 17:15:07.04 ID:N8l+SJmG0
キョン「谷口ぃ!」
自教室に戻るなり俺は谷口の名を呼んだ。
谷口「な、なんだよ。」
声に驚いたらしく、びくっと体を震わせた。
キョン「谷口!すまん!お前は生きろ!」
谷口「…は、はぁ?」
周りが騒がしい。
当然だな。意味不明な事をでしゃばってる男子高校生がいるんだもんな。
キョン「生きろ!生きて寿命まで生きろ!いいな!」
周りの言葉なんて知るか。俺は思ったとおりの事を喋ってるだけだ。
朝倉、これでいいん…だよな?
谷口「分かった!分かったって!生きる!生きるから!な?落ち着け?」
キョン「うし!」
谷口が許してくれた。次は…
キョン「ハルヒ!」
いた。自分の席に座って俺を見ている。
キョン「ハルヒ。これでいいか?」
ハルヒ「……え?…」
ハルヒはまだ俺をびっくりした目で見て、固まっている。
キョン「そうだよな。そんな容易に人を死ねだの殺すだのいっちゃだめだよな。」
ハルヒ「………」
キョン「自分でも悪い事を言ったと思ってる。」
ハルヒ「……本当に?」
キョン「…ああ。」
ハルヒ「そっか…」
キョン「だからな、そんな機嫌を損ねないでくれ。俺とまたバカ話しをでもしようぜ?」
ハルヒ「…………」
教室は未だ静まり返っている。なんだよ。見るなよ。見世物じゃねえぞ。
ハルヒ「……うん。」
ハルヒは小さくだが、確かに笑った。


241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/04(日) 17:17:52.22 ID:GHLU+IAK0
うわースレタイ見たときに「キョンの妹がハルヒだったら」て設定かと思った


299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 02:53:58.90 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「おはよう長門さん」
長門「…」
ハルヒ「お茶淹れようか? みくるちゃんも居ないみたいだし、たまには私が」
長門「…」コク
ハルヒ「ちょっと待っててね」

ハルヒ「はい」
長門「…」
ハルヒ「熱いから、気をつけてね」
長門「……熱い」
ハルヒ「あら、だから言ったでしょ? ほら」フゥー
長門「…」
ハルヒ「そうだ、さっき鶴屋さんに美味しい和菓子貰ったんだ。食べる?」
長門「……もらう」
ハルヒ「うん」


300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 02:56:13.00 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「美味しい?」
長門「割と」ポリポリ
ハルヒ「割と? そんなに美味しくない?」
長門「…」ポリポリ

ハルヒ「…」
長門「……クッキーの方が、美味しい」
ハルヒ「クッキー? あ、前にあげたやつ?」
長門「それ」
ハルヒ「あれ? でもあれは、あたしの手作りだから……そんなにいいものでもないと思うけどなぁ」
長門「美味しかった」
ハルヒ「……また作ってくるね」
長門「…」コク


301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 02:59:37.47 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「変だなぁ」
長門「…」
ハルヒ「長門さん見てると、なんでかな……ついつい食べ物あげたくなっちゃうの」
長門「…」

ハルヒ「変なの」
長門「嬉しい」
ハルヒ「そう? ならよかった」
長門「…」
ハルヒ「そういえば長門さん、いつも本読んでるわね」
長門「…」コク
ハルヒ「そんなに好き?」
長門「知識は必要」
ハルヒ「うーん……ふふっ、うん。そうかもね」


302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 03:03:49.94 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「あー……難しくて、あたしにはわからないかも」
長門「ユニーク」
ハルヒ「うーん」

ハルヒ「なんだろうね、長門さんって」
長門「…」パラパラ
ハルヒ「宇宙人みたい」
長門「…」ピタ
ハルヒ「地球人の蓄えた知識を、膨大な歴史を収集してる……って感じかな」
長門「…」
ハルヒ「あら、もしかして図星?」
長門「…」
ハルヒ「……ふふっ、なんてね。そんなわけないか」
長門「…」


306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 03:15:05.62 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「でももし長門さんが宇宙人なら……」
長門「…」

ハルヒ「あたしはもちろん大歓迎。ってこんなこと、本人の前で言うのは失礼かな?」
長門「……気にしない」
ハルヒ「なんにしても、長門さんは不思議な雰囲気があると思うよ」
長門「…」
ハルヒ「それでいて可愛いけどね」
長門「…」
ハルヒ「ありがとうね。SOS団に入ってくれて」
長門「……気にしないで、いい」
ハルヒ「ふふっ、そう? じゃあ気にしない」
長門「……私も……」
ハルヒ「ん?」

長門「私もあなたに出会えてよかった。あなたは、私に沢山の情報をくれる」
ハルヒ「……美味しいクッキーとか、放課後のこういう会話とか?」
長門「……そう」
ハルヒ「そっか。うん、あたしもそんな感じかな。長門さんに出逢えて嬉しいよ」
長門「…」
ハルヒ「……変なの。なんか、妙に青春って感じね? 恥ずかしいからこの会話誰にも言っちゃだめよ?」
長門「……約束する」
ハルヒ「うん。約束ね?」


307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 03:20:36.79 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「誰もこないなぁ……」
長門「…」

ガチャ
キョン「おう、ハルヒ。それに長門」
ハルヒ「あらキョン君、遅いじゃない」
キョン「すまない。ちょっと先生に捕まってな」
ハルヒ「団長様を待たせるなんて、悪い団員ね」
キョン「だ、だから謝ってるじゃないか」
ハルヒ「まあでも、そのおかげで……ね?」
長門「…」コク
キョン「? なんだよ」
ハルヒ「教えない。さ、今日は三人で探索しましょうか。キョン君は荷物持ちね?」
キョン「なっ」
ハルヒ「ダメ?」
キョン「……わかったよ。仕方ないな」
ハルヒ「うん。それじゃ、すぐに出発。行きましょ、長門さん?」
長門「……うん」
キョン「あ、ちょっと待てって! なんで手繋いで……おーい!!」


355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 14:32:39.90 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「暇ね」
キョン「そうだな。今日は誰もこないみたいだし」
ハルヒ「こういうときになにかあっても、キョン君だけじゃ対応しきれないわよね」
キョン「なんだよ、俺じゃ頼りないってか」
ハルヒ「うん」
キョン「…」
ハルヒ「ふふっ、嘘よ。頼りにしてるわよ? キョン君」
キョン「知るか」

ガチャ
鶴屋「めがっさー!」
ハルヒ「あら、元気な人が遊びにきたわ」
鶴屋「やっほー! 鶴屋星人だぞー!」
ハルヒ「宇宙人? ふふっ、なら歓迎しますよ」
鶴屋「あり? 今日は二人だけかい? じゃましちったかなー!?」
ハルヒ「え? うーん、どうでしょう?」
キョン「えっ、あ……なんだよ」
鶴屋「ねぇハルにゃん? いつものお願いしてもいいかな!」
ハルヒ「いいですよ。ほら、こっち座ってください」
鶴屋「しっつれいするっさー!」
キョン「…」


356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 14:39:17.29 ID:ovD5Nui50
鶴屋「そういやさっき、みくるに逢ったよ!」
ハルヒ「あら、そうですか」
鶴屋「今日は来られないから、ハルにゃんに謝っといてって言われたのさ」
ハルヒ「わざわざそれを言いに? ふふっ、ありがとうございます」
鶴屋「別にかまわんさー! こうやってハルにゃんに髪を梳かしてもらえるだけで……にょろっ」
ハルヒ「可愛いなぁ」

鶴屋「うーん、ここの部室は広くってのびのびできそうだねー」
キョン「そうですね。五人だけじゃ広すぎるかと」
ハルヒ「あらいいじゃない。広いに越したことはないわ」
キョン「……まあ……ハルヒがそういうなら別にいいけど」
鶴屋「キョン君は相変わらずハルにゃんに逆らえないのかい?」
キョン「なっ! なんですかそれ」
ハルヒ「くすくす……そうですねぇ、団長の命令は絶対、ですからね?」
キョン「……知らないって」
鶴屋「ハルにゃん! 次は膝を貸しておくれ!」
ハルヒ「はい、どうぞ」


357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 14:44:38.49 ID:ovD5Nui50
鶴屋「うーん、やっぱりこの枕じゃないとなー」
ハルヒ「まったく、これじゃどっちが先輩かわからないですね」
鶴屋「関係ないっさー。ハルにゃん枕は最高の嗜好品なのさ!」
キョン「…」

鶴屋「そういやハルにゃん?」
ハルヒ「なんですか?」
鶴屋「なんでハルにゃんは、宇宙人とか未来人とか、そういうのが好きなのさ?」
ハルヒ「うーん、普通じゃないから。ですね」
鶴屋「普通じゃ嫌なのかい?」
ハルヒ「だってつまらないでしょ? 変わった人って、なんか好きなんですよね」
鶴屋「でも……」チラッ
キョン「……なんですか、その目は」
鶴屋「あっは! なんでもないさ! そんで逢えたのかい? 変わった人!」
ハルヒ「難しいですね。 変な事件にも中々遭遇しないし……困っちゃう」
鶴屋「そんなに退屈なら、彼氏のひとりでも作ってみればいいんじゃないかな?」
キョン「!!」
ハルヒ「あら、どうしてです?」
鶴屋「そうすれば一人よりは退屈しないですむじゃないか! さすが頭いいねあたしは!」
ハルヒ「うーん……」


358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 14:51:04.75 ID:ovD5Nui50
鶴屋「ありゃ?」
ハルヒ「どうでしょうね? あんまりそういうのはいらないかも」
鶴屋「どうしてだい? ハルにゃん可愛いからモテるだろうに……」
キョン「…」

ハルヒ「鶴屋さんは、彼氏います?」
鶴屋「いないよ!」
ハルヒ「でも今、楽しいでしょ?」
鶴屋「楽しいね!」
ハルヒ「ほら、考え方の問題だと思うんですよ。お付き合いする人が居なくても……楽しく思えるなら」
鶴屋「うーむ。でも」
ハルヒ「それに、今はこうやってSOS団の皆がいれば、そこそこ楽しめる学園生活にはなってますしね」
鶴屋「そっかー。なら仕方ないかな!」
ハルヒ「それに……そういうのは、中学時代に嫌ってほど経験しましたから」
鶴屋「あ、聞いたことあるな! あれかな、告白されて断らなかったとか!」
ハルヒ「あら、知ってるんですか? うん。そうですよ」
鶴屋「ハルにゃんのお眼鏡に適う男の子は現れなかったのかい?」
ハルヒ「生憎」
鶴屋「そっかー」
ハルヒ「だからあたしは、彼氏よりは宇宙人や未来人、超能力者と出会いたいですね」
鶴屋「だってさ! キョン君?」
キョン「……だからなんだって言うんですか。知りませんよ」
鶴屋「あはは!」
ハルヒ「…」


360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 14:55:26.44 ID:ovD5Nui50
鶴屋「おおっと! もうこんな時間! そろそろ帰るさっ!」
ハルヒ「そうですか」
鶴屋「ハルにゃんの膝枕は気持ちよすぎて、時間を忘れてしまうのが欠点だねー」
ハルヒ「ふふっ、褒めてもらってるのかな?」ナデナデ
鶴屋「にょろ……そ、それをされると……帰れない……にょろろ」
キョン「…」

鶴屋「それじゃ! また明日さ!」
ハルヒ「はい」
キョン「おつかれさまです」
鶴屋「そうだキョン君!」
キョン「はい?」
鶴屋「キョン君にはキョン君のいいところがあるさ! 頑張れ!」
キョン「え? なっ、どういう」
鶴屋「じゃーねー!」
バタン

キョン「…」
ハルヒ「相変わらず元気な人ね。もうほんとに、先輩には見えないわ」
キョン「……そうだな」
ハルヒ「…」


361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 14:57:47.92 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「……ねぇ、キョン君?」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「もう誰もこないかな?」
キョン「だろうな。俺も帰るぞ」

ハルヒ「キョン君」
キョン「だからなんだよ」
ハルヒ「こっちおいで?」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「きなさい」
キョン「……なんだよ」
ハルヒ「ほら、キョン君も膝枕してあげる」
キョン「!? なっ、なにを言ってるんだ。いいよそんなの」
ハルヒ「たまにはいいじゃない。団長命令。ほら、早く」
キョン「…」


363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 15:03:42.76 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「……さすがに鶴屋さんよりは重いかな」
キョン「な、ならいいよ。退くって」
ハルヒ「もう、じっとしてなさいよ」

キョン「……こっ、こんなとこ誰かに見られたらどうするんだよ」
ハルヒ「誰も来ないわよ。それに、別に膝枕ぐらいいいじゃない?」
キョン「お前はよくても……普通の人は、そういうの気にするんだよ」
ハルヒ「普通の人には興味ないわ」
キョン「……俺だってその、普通の人に分類されるんだよ」
ハルヒ「キョン君はキョン君よ。普通の人とは、違うわ」
キョン「…」

ハルヒ「……ちょっとだけね」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「ほんのちょっとだけ、寂しくなったかなって」
キョン「…」
ハルヒ「おかしいわね。普通の人には興味ないのに」
キョン「…」
ハルヒ「……こういう関係も、悪くないのかな」
キョン「……さぁな」


364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 15:08:11.88 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「ねぇキョン君」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「……こっち向いてよ」
キョン「…」

ハルヒ「キョン君は、彼女とか……ほしい?」
キョン「……いらなくはないな」
ハルヒ「じゃあ彼女ができたら、ここから居なくなっちゃう?」
キョン「…」
ハルヒ「気にしないで。聞きたいだけ」
キョン「……状況にもよるだろうけど、辞めないとは……言えない」
ハルヒ「そっか」
キョン「……だけどな、ハルヒ」
ハルヒ「うん?」

キョン「俺は、今は絶対にここから離れたくないぞ」
ハルヒ「絶対?」
キョン「あぁ。今はなにがあっても……その、ハルヒの傍に居てやる」
ハルヒ「……SOS団、団員として」
キョン「それでもいい。なんでもいいから……その、お前は一人じゃないからな」
ハルヒ「……うん」


365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 15:14:40.40 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「……キョン君のバカ」
キョン「…」
ハルヒ「変なこと、言わないでよね」
キョン「お前が聞いてきたんだろ」
ハルヒ「……ねぇ、交代してもいいかな」
キョン「交代って?」
ハルヒ「だから、あたしにも膝枕。いい?」
キョン「……肩でもいいか?」
ハルヒ「うん」

キョン「…」
ハルヒ「……はぁっ」
キョン「…」
ハルヒ「だめだな。あたしも……まだまだ人間ってことかな」
キョン「当たり前だ。お前は完璧じゃないんだから……あまり、無理するんじゃない」
ハルヒ「……うん」
キョン「いいじゃないか普通だって。それだって、十分に楽しいと思えるかもしれないだろ?」
ハルヒ「…」
キョン「寂しいなら、その……お、俺はいつだって、ハルヒの支えになってやるから」
ハルヒ「……恥ずかしいこと、言わないでよ」
キョン「…」
ハルヒ「……キョン君の手、ゴツゴツしてて暖かいね」
キョン「……うん」


366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/05(月) 15:18:59.90 ID:ovD5Nui50
ハルヒ「そろそろ帰ろうか。もう真っ暗だわ」
キョン「おう」
ハルヒ「ありがとう。ちょっとだけ、安心しちゃった」
キョン「ちょっとだけかよ」
ハルヒ「……わかってるくせに」
キョン「…」

ハルヒ「ねぇキョン君? 途中まで、手繋いで帰らない?」
キョン「…」
ハルヒ「あら、今日はブツブツ言わないのね」
キョン「嫌ならいいよ」
ハルヒ「もう、素直じゃないなぁ」
キョン「ほら、先行くぞ」
ハルヒ「待ってよ。……団長命令」
キョン「わかったよ」

鶴屋「……ふふっ。なんだかんだいっても、ハルにゃんも女の子なのさ!」
みくる「うわー……なにがあったんですかね? 部室で……はわゎ」
鶴屋「それはアレさ! えっと……禁則事項!!」


450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:00:28.67 ID:aT3pqZ240
キョン「閉鎖空間?」
古泉「はい。とうとう生まれてしまいました」
キョン「なんだよそれは」
古泉「閉鎖空間とはですね……」

キョン「…」
古泉「ですから、今涼宮さんはを大変不安定な状態にあると思われます」
キョン「ハルヒが? 不安定? そんなばかな、あのハルヒがか?」
古泉「はい」
キョン「…」
古泉「本来ならば、そこは我々の組織が関与すげき空間なのですが……」
キョン「なんだよ」
古泉「今回は、閉鎖空間の存在する「場所」が把握できないんです」
キョン「……?」


452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:06:59.17 ID:aT3pqZ240
古泉「こんな時間にあなたを呼び出したのは、それが理由です」
キョン「待て。色々と飛んでて……俺にどうしろってんだ」

古泉「涼宮さんの姿を見かけませんでしたか?」
キョン「ん?いや、知らないな」
古泉「いつから?」
キョン「いつからって……あれ?」
古泉「…」
キョン「……ん……いつからだ……俺、いつからハルヒに逢っていないんだ?」
古泉「やはり……これはまずいですね」
キョン「な、なんだよ。どういうことだよ……あれ?」

古泉「はっきりと言います。今この世界では、涼宮さんの姿が消えつつあります」
キョン「……ハルヒの姿……?」
古泉「正確には、消えてしまっているのはこちら側、つまり我々の世界なんですが」
キョン「難しいな」
古泉「とにかくまずい状況です。早くしないと……涼宮さんの存在が、全てなくなってしまうんです」
キョン「ハルヒの、存在?」


453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:15:41.51 ID:aT3pqZ240
古泉「世界は今まさに変わろうとしているんです」
キョン「そのなんだ、閉鎖空間ってやつにか?」
古泉「そう、そんな感じです。涼宮ハルヒは、もうこの世界に興味がなくなってしまっているんですよ」
キョン「……そうなると、何がどうなるんだよ」

古泉「世界から涼宮さんが消えます。初めから、彼女が存在しない世界になってしまいます」
キョン「ハルヒの居ない世界……」
古泉「模範解答としか、言いようがありませんが……こちら側が消える可能性が大きいですね」
キョン「じゃあなんだ、その……ハルヒは、初めから居ない存在になっちまうと」
古泉「えぇ」
キョン「…」
古泉「今こうして話している間にも、閉鎖空間は広がっているんですよ」
キョン「ハルヒの存在が……消える……」

キョン「……俺はなにをすればいい?」
古泉「あなたにしてもらうこと、いや……あなたにしかできないことですよ」
キョン「な、なんだよそれは」
古泉「涼宮ハルヒの存在を見つけてください。閉鎖空間への入り口を、見つけてもらいたいのです」
キョン「……俺に?」


454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:24:02.28 ID:aT3pqZ240
古泉「申し訳ないのですが、我々の機関では現状でできることがありません」
キョン「なんだよそれ」
古泉「現状では、ですよ。あなたが閉鎖空間の入り口さえ見つけてくれれば、我々もそれに関与できるでしょう」
キョン「……どうしろっていうんだよ」

古泉「見つけてください。この世界で、涼宮さんを」
キョン「見つけろって言ったってお前、」
古泉「見つけないと世界が消えます。涼宮さんが、消えてしまうんです」
キョン「なんで俺なんだよ」
古泉「それはあなたが一番よくわかってるんじゃないですか?」
キョン「…」
古泉「とにかく、お願いします。もう我々にできることは、あなたに未来を託すことしか残されていません」
キョン「……わかったよ。いや、わからないけど……」
古泉「じゃあお願いしますね。なにかあればこの携帯に」
キョン「ちょぅ、待てって! ……なんでお前、そんなに冷静なんだよ?」
古泉「?」


455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:32:56.08 ID:aT3pqZ240
キョン「お前の言っていることが確かなら、今のこの状況は……」
古泉「えぇ。大変ですね。世界が終わってしまいます」
キョン「ならなんでそんな、」

古泉「それは恐らく、僕が涼宮ハルヒに興味がないからでしょう」
キョン「……なっ」
古泉「本当は……涼宮ハルヒが誰なのか、もうよくわかりません」
キョン「何を言ってるんだよ」
古泉「わからないんです。誰なのか。僕になんの関係があるのか……わからない」
キョン「……それも、閉鎖空間の影響か?」
古泉「恐らく」
キョン「……ハルヒの存在が、消えていく……」
古泉「だけどまだ、僕の中に小さく残っているモノがあるんです」
キョン「?」
古泉「涼宮ハルヒに消えてほしくない。まだ、この世界を終わらせたくない」
キョン「…」
古泉「涼宮ハルヒの存在がなくなるのだけは、嫌なんですよ」
キョン「……わかった。わかったよ、任せろ。ハルヒは……俺が見つけてくる」
古泉「お願いします。恐らく、あなたにしか……頼みました」
キョン「…」


456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:42:25.60 ID:aT3pqZ240
キョン「でも見つけるって言っても……どこに居るんだ?」
長門「…」
キョン「? ……!?」

長門「…」
キョン「なっ、長門!? いつからそこに!?」
長門「おねがい」
キョン「なっ、なんだよ」
長門「彼女を見つけて」
キョン「彼女? ……ハルヒか?」
長門「恐らく。私には、「彼女」としか情報がない」
キョン「……長門まで……」
長門「これ」
キョン「? なんだこれは?」
長門「クッキー」
キョン「それは見ればわかるけど、」
長門「私が作った。それが、今私に残っている……最後の思い出」
キョン「…」

長門「誰かがわからない。だけど彼女は、私にそれを教えてくれた」
キョン「……長門」
長門「おねがい。彼女を……彼女に、それを」
キョン「あぁわかった。渡してくる。待ってろ」
長門「…」


457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 04:50:16.22 ID:aT3pqZ240
キョン「……どこだ? どこに居るんだ、ハルヒ」
みくる「あれ? キョン君?」
キョン「……あっ、朝比奈さん」

みくる「どうしたんですか? こんな所で会うなんて、珍しいですね」
キョン「あの、朝比奈さん。ハルヒを見かけませんでしたか?」
みくる「ハルヒ?」
キョン「えぇ。探さないといけないんですけど、どこにいるかが……」
みくる「……えっと、私の知ってる人?」
キョン「あ……」

みくる「うーん……わかんないです」
キョン「……そうですか」
みくる「ごめんなさいね?」
キョン「いいえ……わかりました」
みくる「あれ?」
キョン「?」
みくる「そのマフラー、どうしたんですか?」
キョン「マフラー? これですか? これは……ハルヒが俺に、」
みくる「あれ、おかしいなぁ。その柄……私が考えてた柄と同じですね」
キョン「……同じ?」
 

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:11:51.45 ID:aT3pqZ240
みくる「あれぇ? 何でかなぁ」
キョン「どういうことですか?」

みくる「うーん。その柄ね? 今度編もうと思ってたんです」
キョン「これを?」
みくる「……? 違うかな? あ、そうだ。考えて……んん?」
キョン「朝比奈さん?」
みくる「……あ、わかりました。それ、考えたのは私なんですよ」
キョン「?」
みくる「その柄、誰かと一緒に……なんだろう、なにか曖昧ですね」
キョン「思い出してください、お願いします」
みくる「あぁ、そうだ! えっと、誰かが思い出せないけど……教えたんですよ」
キョン「教えた?」
みくる「マフr?アの編み方。その時に、その柄なら簡単だからって」
キョン「ハルヒに、そう教えたんですか」
みくる「いやハルヒって子じゃないと思うけど……変ですね。全然思い出せないです」
キョン「…」


459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:15:27.45 ID:aT3pqZ240
みくる「でも綺麗に編めてますね。それにキョン君似合ってる」
キョン「これ……」
みくる「誰かさんと一緒のイメージになってたのかなぁ。バリエーションないですね私」

みくる「彼女からのプレゼント?」
キョン「いや、そんなんじゃ」
みくる「ふふっ、羨ましいなぁ。そんなの貰えるなんて」
キョン「…」
みくる「大切にしてあげてくださいね。その人」
キョン「……わかってますよ。大切に……してますから」
みくる「それじゃ、早く家に帰らないと」
キョン「……また明日」
みくる「はい。また明日、学校で会いましょうね?」

キョン「……学校……そうか、学校!」


460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:18:52.71 ID:aT3pqZ240
キョン「ハルヒが居そうな場所、あそこしかないじゃないか!」

キョン「はぁっ、はぁ……」
鶴屋「あれー? キョン君!」
キョン「はぁっ、あ、鶴屋……さんっ」
鶴屋「どうしたんだい? そんなに息切らしてさぁ?」
キョン「いや、あの……ハルヒが、」
鶴屋「ハルヒ? ハルにゃんがどうかしたのかい?」
キョン「……鶴屋さん!」
鶴屋「わっと!」
キョン「ハ、ハルヒ……ハルヒが、わかるんですか!?」
鶴屋「? 当たり前じゃないかい! 何を言ってるんだいキョン君?」
キョン「……よかった……」
鶴屋「?」


461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:22:37.12 ID:aT3pqZ240
キョン「ハルヒを探しているんです。ハルヒ、見かけなかったですか?」
鶴屋「ハルにゃん? ううん、知らないなぁ」
キョン「そうですか……」
鶴屋「どこか行っちゃったのかい?」

キョン「えぇ。どこに居るか、わからないんです」
鶴屋「ありゃ、ダメじゃないかキョン君!」
キョン「はぁ……」
鶴屋「……なにかあったのかい? ハルにゃん、最近元気なかったよ?」
キョン「え?」
鶴屋「まーたキョン君、ハルにゃんに変なコトしたんだろー?」
キョン「し、してないですよ!」
鶴屋「ハルにゃん、帰ってるキョン君見てため息ついてたんだぞー」
キョン「……い、いつの話ですか?」
鶴屋「えっとねぇ」


462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:25:14.42 ID:aT3pqZ240
ガチャ
鶴屋「めがっさ!」
ハルヒ「あら、こんにちは鶴屋さん」

鶴屋「おりょ、今日は一人かい? ハルにゃん」
ハルヒ「はい。今日は……なんか一人になりたいなって」
鶴屋「あれれ、邪魔だったかなー」
ハルヒ「そんなことないですよ」
鶴屋「んじゃ、いつものお願いしてもいいかな! 外走って来たから髪ボサボサなのさー」
ハルヒ「ふふっ、はい。ここ座ってください」

鶴屋「んー」
ハルヒ「…」
鶴屋「? どうしたんだいハルにゃん?」
ハルヒ「え? あ、ううん。なんでもないですよ」
鶴屋「なんか怪しいなぁ……あ、キョン君か!」
ハルヒ「……違いますよ」


463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:31:30.02 ID:aT3pqZ240
鶴屋「うっそだー! またキョン君となにかあったんだろ??」
ハルヒ「違いますって」

鶴屋「じゃあなんでそんな悲しそうなのさ?」
ハルヒ「……悲しいわけじゃないんですけどね」
鶴屋「?」
ハルヒ「……鶴屋さん、覚えてますか?」
鶴屋「なにをだい?」
ハルヒ「あたしが宇宙人、未来人なんかを追い求める理由」
鶴屋「もちろん覚えてるとも! ハルにゃんは不思議なコトが大好きなんだよねー」
ハルヒ「……そう。あたしにとって普通の日常とか言うのは……必要ないものなんです」
鶴屋「うんうん」


464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:36:39.93 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「平凡ほど退屈なものは存在しない。あたしは、非日常的な世界が……大好き」
鶴屋「だからSOS団を結成したんだよね!」
ハルヒ「……うん」

ハルヒ「もちろん、鶴屋さんも大好き」
鶴屋「ありゃ、まいったなぁ。愛の告白かい?」
ハルヒ「長門さんも、朝比奈さんも、古泉君も……大好き」
鶴屋「キョン君もだよね!」
ハルヒ「……そう」
鶴屋「おぉ、ついに認めたか!?」
ハルヒ「……あたしに退屈な日々を忘れさせてくれるから……皆大好きなの」
鶴屋「?」
ハルヒ「だけど、このままじゃあたし……キョン君と……」
鶴屋「あ、おーい! キョンくーん!!」
ハルヒ「あ……」


465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:41:23.67 ID:aT3pqZ240
鶴屋「ありゃー、行っちゃった」
ハルヒ「…」
鶴屋「いいのかい? キョン君、帰っちゃったぞぉ」
ハルヒ「いいんです。今日は……逢いたくないから……」

鶴屋「おいおい、どうしたんだいハルにゃん?」
ハルヒ「なんでもないですよ。ほら、膝枕いいんですか?」
鶴屋「んー、それよりも」
ハルヒ「?」
鶴屋「なんだかハルにゃん、寂しそう」
ハルヒ「……そうですか?」
鶴屋「ほら、折角可愛い顔してるんだから笑いなって! にょろ!」
ハルヒ「…」
鶴屋「キョン君呼んでこようか? 今ならまだ間に合うかも!」
ハルヒ「やめて!」
鶴屋「!?」
ハルヒ「あ……ううん。ごめんなさい、でも……大丈夫ですから」
鶴屋「……?」


466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:46:57.78 ID:aT3pqZ240
鶴屋「ハルにゃん」
ハルヒ「ん?」
鶴屋「なんか悩んでるなら、聞いたげるよ?」
ハルヒ「…」

鶴屋「ハルにゃんは大人っぽいけど、中身は女の子なんだもんね」
ハルヒ「…」
鶴屋「ふふっ。隠してるつもりでも……見え見えなんだよ? キョン君のコトで、なにかあったんだよね?」
ハルヒ「……違うの」
鶴屋「うん?」
ハルヒ「あたし……キョン君のこと……」
鶴屋「うん」
ハルヒ「キョン君のこと……好きだから……だから、ダメなの」
鶴屋「ハルにゃん?」
ハルヒ「……ごめんね鶴屋さん? 今日は、膝枕なしでもいいかな?」
鶴屋「……ほらハルにゃん! おねーさんの胸を使うがいいっさ!」
ハルヒ「鶴屋さん……うん」


467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:51:42.34 ID:aT3pqZ240
キョン「ハルヒが、泣いてた?」
鶴屋「うん。ハルにゃん、キョン君のことでなんか悩んでるみたいだったさ」
キョン「俺の……こと?」

鶴屋「結局、しばらくして元に戻ったけど……それでもなんか寂しそうでさ?」
キョン「…」
鶴屋「でも元気になったって言ってたから、ちょっと安心してたんだけどなぁ」
キョン「なんでハルヒ、俺の……どんな悩み?」
鶴屋「さぁ? そこまでは教えてくれなかったさ」
キョン「…」
鶴屋「だけどね、キョン君?」
キョン「は、はい」
鶴屋「ハルにゃんは、ああ見えて誰よりも繊細で、誰よりも弱いんだから……」
キョン「…」
鶴屋「ハルにゃんのこと好きなら、キョン君が支えてあげないとダメなんだぞ!」
キョン「俺が……はい、わかってます。わかってる……ハルヒ」


468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:56:43.04 ID:aT3pqZ240
鶴屋「そんじゃ、あたしは帰るね!」
キョン「え?」
鶴屋「ココに居るんでしょ? ハルにゃん」
キョン「…」

鶴屋「ハルにゃんがここに居るから、キョン君走ってきたんだよね」
キョン「……そうですね。ここに居ると思います。いや、居ます」
鶴屋「ほら、これ」
キョン「?」
鶴屋「SOS団の、部室の鍵さ! 昨日そのまま持って帰っちゃってたんだよ」
キョン「…」
鶴屋「だから返しにきたんだけど、キョン君に任せるね」
キョン「……任せてください」
鶴屋「キョン君」
キョン「なんですか?」
鶴屋「ハルにゃんの膝枕、気持ちいいよね?」
キョン「……はい。最高です」
鶴屋「あっは! うんうん! それ、そんじゃーね!」
キョン「さようなら! また明日! また……ハルヒに逢いにきてください!」
鶴屋「もちろんさー! にょろー!」


470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 05:58:42.02 ID:aT3pqZ240
キョン「……暗いな」
キョン「夜の学校って、こんなに暗くて……寂しいのか」

キョン「…」
コンコン
キョン「……ハルヒ?」
キョン「…」
ガチャガチャ
キョン「……閉まってる……そりゃそうだよな」
キョン「…」
ガチャン

キィィ
キョン「……ハルヒ、俺だ」
キョン「…」
キョン「……居るんだろ? ハルヒ」
ハルヒ「……キョン、君?」


471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:01:41.10 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「え? あれ、なんで?」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「えっ? あれ、なんであたしココにいるの?」

ハルヒ「ねぇキョン君? なにしてるの?」
キョン「なにって、お前を探してたんだよ」
ハルヒ「あたしを? 何……!」
キョン「!?」
ハルヒ「わ、なにあれ!? キョン君、外!」
キョン「……空が……崩れていく?」

ハルヒ「え……な、なに? どういうこと?」
キョン「ハルヒ、説明はあとだ! とにかく帰るぞ」
ハルヒ「待ってよキョン君。あんなの、おかしいって」
キョン「いいから!」
ハルヒ「放してよ!!!」


472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:04:30.60 ID:aT3pqZ240
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「……キョン君、考えてみてよ? あんなの、おかしいじゃない」

キョン「おかしいって、お前」
ハルヒ「空がパズルみたいに崩れているわ。あれ、宇宙人のしわざかしら?」
キョン「そんな悠著な、」
ハルヒ「そうよ。こういうの、こういうのがあたしは……」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なに? なんでキョン君……そんなに帰りたがるの?」
キョン「なんでって、まずいんだって! ここは!」
ハルヒ「なにが?」
キョン「説明はあとだ」
ハルヒ「……いいじゃない。二人で、あの空を見ていましょうよ」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「なんで連れて行こうとするのよ! キョン君のバカ!!」
キョン「っ!!」


473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:09:24.12 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「キョン君……なんで、なんであたしからアレを奪おうとするの?」
キョン「そういうのじゃない」

ハルヒ「SOS団よ? 世界を大いに盛り上げるんだから、あんなの願ってもない怪現象じゃないの」
キョン「変なコトばかり言うなって! いいから帰るぞ!」
ハルヒ「そうやってそっちに引き込もうとしないでよ!」
キョン「…」
ハルヒ「……あたしは普通になんて、したくないの。変でいいの」
キョン「…」
ハルヒ「なのにキョン君……なんであたしを、平凡な日常に引きずり込もうとするの?」
キョン「そんなことはしていない」
ハルヒ「してるじゃない! 現に今だって……嫌なの! 普通なんて、絶対に嫌!」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「あたし……そんなの嫌だから……だから、キョン君……」

ハルヒ「キョン君、やだよ。あたし、キョン君のこと……好きになんてなっちゃだめなの……」
キョン「……ハルヒ……」


475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:15:03.16 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「普通になんてしていられないから、退屈な日々なんて嫌いだから」
キョン「…」
ハルヒ「だからSOS団を作った。それさえあれば、あたしは退屈な日々を忘れられたの」

ハルヒ「だけど……その中にはキョン君が居た」
キョン「…」
ハルヒ「キョン君はいつもあたしの傍に居てくれて、優しくって……」
キョン「…」
ハルヒ「でもダメなの。キョン君のこと、好きになっちゃったら……あたしに、平凡な日常が訪れてしまう」
キョン「いいじゃないか。それで」
ハルヒ「いいわけないじゃない。それはあたしが、なによりも嫌いなことなのよ?」
キョン「だけど……」
ハルヒ「キョン君を好きになっちゃうと、あたしはどんどん平凡になっていく」
キョン「そんなことないよ」
ハルヒ「傍に居たいのに……傍にいると、あたしはあたしじゃなくなりそうで……怖いよ」
キョン「大丈夫。ハルヒ……大丈夫だよ」
ハルヒ「嫌だよキョン君。キョン君のこと、大好きなのに……それじゃダメなの」
キョン「ハルヒ、落ち着けって」
ハルヒ「……だからね? あたし、こう考えたんだ」


476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:18:57.19 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「最近ね? ほら、言ったでしょ……あたしの思っているように、世界が動いている気がするって」
キョン「聞いていないぞ、そんなこと」
ハルヒ「でもそうなの。いつだって……居てほしいときに、隣にキョン君が居た」
キョン「それは、」
ハルヒ「雪が降ってほしいって思うと、雪が降って……」
キョン「…」
ハルヒ「だから、そうやってキョン君のことを望んだから……あたしは離れなくなったのかなって」
キョン「違う。それは……俺もハルヒを、」
ハルヒ「だからわかったの。考えなければいい。キョン君のコトなんか……忘れちゃえばいいんだって」
キョン「!」

ハルヒ「キョン君が居ない世界の方が、寂しくなんてならないんだって気がついちゃったの」
キョン「ハルヒ!!!」


477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:25:48.63 ID:aT3pqZ240

ハルヒ「!」
キョン「!! ……くそっ!」

ハルヒ「なに? あ、もしかして……終わり?」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「これで……あたし、キョン君のこと、忘れられるのかな」
キョン「ハルヒ! 何言ってるんだ! ハルヒ!!」
ハルヒ「……キョン君、ありがとう……」
キョン「バカやろう! そんな自分勝手に……俺だって! 俺だってお前のこと、大好きなんだよ!!!!」
ハルヒ「…」

キョン「自分のことばっかり考えてるんじゃない! お前、俺が……ハルヒが居なくなったら、俺はどうすればいいんだよ!」
ハルヒ「キョン君……」
キョン「そりゃお前は平凡な日々が嫌いかもしれない。不可思議なことにしか興味がないかもしれない」
ハルヒ「…」
キョン「だけど俺だって! 俺だってハルヒと一緒に居る日々が大切なんだよ!」
ハルヒ「あたしと……」
キョン「なんでも一人で抱え込むなよ! 忘れようとして忘れられるからって、俺だけ仲間はずれにするんじゃない!」

キョン「俺だって、ハルヒが居ないと嫌なんだよ!!」
ハルヒ「……キョン君……」


478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:30:11.31 ID:aT3pqZ240
キョン「ハルヒ。ほら、こっちへ来るんだ」
ハルヒ「…」
キョン「お前は一人じゃない。俺が居るから。俺も……一緒に考えてやるから」
ハルヒ「…」
キョン「お前が退屈って言うのなら、俺が退屈じゃなくしてやるから」
ハルヒ「…」
キョン「だから……俺のこと、好きでいてくれよ?」

ハルヒ「キョン……君……」
キョン「……うん」
ハルヒ「キョン君……キョン君、あたし、」
キョン「わかってる。ごめん、俺……大好きだよ。ハルヒのこと」
ハルヒ「キョン君っ……うん」

キョン「さぁ、帰るぞ。もうここに用はない」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「ここって、あたしの夢?」
キョン「……わからないな。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
ハルヒ「…」


480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:33:14.50 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「もし夢ならね? あたし、キョン君にしてもらいたいことあったんだ」
キョン「?」

ハルヒ「あぁ、もう空ほとんど残ってないわね」
キョン「……ほんとだ……あ、これどうやって帰ればいいんだろうな?」
ハルヒ「わからないわ」
キョン「…」
ハルヒ「あら、キョン君連れて帰ってくれるんじゃないの?」
キョン「あ、わ、わかってる。任せとけ」
ハルヒ「ふふっ、頼りないなぁ」
キョン「うるさいな」
ハルヒ「……キョン君」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「……わかるかな? あたしの……平凡な願い」
キョン「…」
ハルヒ「それをしてくれたら、帰れるかもね」
キョン「……卑怯者」
ハルヒ「ほら、ふふっ……団長命令です」
キョン「……うん」


481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:35:50.39 ID:aT3pqZ240
キョン「……あ」
キョン「……んん??」

キョン「?」
長門「…」
キョン「おわっ!」
みくる「あ、起きました?」
キョン「うおっ!!」
古泉「はは、思いっきり寝てましたね」
キョン「なっ!? なんでお前ら、」
ガチャ
鶴屋「めがっさー!!」
キョン「!!!」

キョン「あれ……なんで俺、んん?」
鶴屋「どうしたんだいキョン君? 寝ぼけてるのかい?」
キョン「いや……俺、寝てたのか。あ、夢……!!」

キョン「そうだ! は、ハルヒはどこに!?」


482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:38:09.35 ID:aT3pqZ240
みくる「涼宮さん?」
鶴屋「そうだ! ハルにゃんは?」
長門「……いない」
キョン「…」

古泉「ここには居ませんね」
キョン「こ、ここにはって」
みくる「でもそろそろ来るんじゃないかなぁ」
キョン「…」
長門「……あれ」
キョン「え?」
長門「渡してくれた?」
キョン「……あ、そうだクッキー……うわ、割れて……!?」
長門「…」
キョン「じゃあ、やっぱりあれは、」

ガチャ

キョン「!?」
ハルヒ「!!」


483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:40:53.80 ID:aT3pqZ240
鶴屋「ハルにゃーん!」
みくる「ふふっ。遅いですよハルヒさん」
ハルヒ「あら、みんな先に来てたの? 珍しいわね」

古泉「ハルヒさんが最後ですよ」
ハルヒ「もう、いつもは集まり悪いくせに」
長門「……おはよう」
ハルヒ「えぇ、おはよう長門さん」
キョン「…」
ハルヒ「? どうしたの、キョン君?」

キョン「ハルヒ……お前」
ハルヒ「……あたしの傍、離れないでね?」
キョン「……あぁ、約束したもんな」
ハルヒ「ふふっ、うん。約束したもんね?」


484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 06:42:03.84 ID:aT3pqZ240
ハルヒ「ただいまキョン君」
キョン「おかえり。 ……ハルヒ!」

                          終





鶴屋「めがっさ!!」



485 名前:ハルヒかわいい ◆1MI4v.6Sm2 [] 投稿日:2008/05/06(火) 06:44:57.51 ID:aT3pqZ240
明け方にはこんな丸パクリ、中二病なストーリーもいいものかと。
つけるならば涼宮ハルヒの存在」。
これからもこのハルにゃんは、大人っぽい様を見せながらキョン君と歩んでいくんでしょうよ!!


あーつかれた!
もう寝る!寝ゆ!!
まさか三日目までこのスレがもつとはおもわんかったよ!!!
また、ハルヒのSSが書けたらいいなぁ。そんときはまた読んでくれたらフル勃起。


おやすみなさい。最後の休日を楽しんでくださいな。
ハルヒかわいい!!!


487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[ ] 投稿日:2008/05/06(火) 06:50:01.80 ID:zfWvpZy50


494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/06(火) 10:29:40.38 ID:x/JkhS0E0

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コメント
この記事へのコメント
このハルヒの方が好きかも
2008/05/08(木) 17:14 | URL | VIPPERな名無しさん #-[ 編集]
古泉空気すぎだろwww
2008/05/08(木) 17:54 | URL | 語る程の名前はない #-[ 編集]
萌えたあと鬱になった
2008/05/08(木) 18:12 | URL | 語る程の名前はない #-[ 編集]
いいね。
2008/05/08(木) 18:26 | URL | 語る程の名前はない #-[ 編集]
最初からこの感じだったらあんなには売れなかったかも知れないけど、こっちのが好き
2008/05/08(木) 18:57 | URL | 語る程の名前はない #JalddpaA[ 編集]
ちょっと勉強不足な気がしたけど良かった
2008/05/08(木) 19:12 | URL | VIPPERな名無しさん #-[ 編集]
いいっすねー
2008/05/08(木) 19:57 | URL | 語る程の名前はない #-[ 編集]
空気を読んでいないようで布石をばら撒きまくる鶴屋さんが最高すぎる
2008/05/08(木) 22:58 | URL |   #-[ 編集]
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